〜アナログ モノクロ画材編〜 ・原稿用紙 これがなければ始まらない。漫画を描くための紙。 通常RBMでは「B5サイズ用」を用いる。「プロ・投稿用」はそれより一回り大きい。 「110kg」「135kg」などの表記は紙の厚さを示しており、135kgの方が分厚い。ペン先の食い込み方などが若干違うので、自分の好みに合ったものを選ぶと良い。 ・ゲルインキボールペン(HI-TEC等) 購買部で買える普通のボールペン。発色が良く、また先端が潰れる心配がない、一定の太さの線が引ける、等の理由から愛用者が結構いる。線に強弱が付かないため、線に太さの変化を付けたい時は重ねてなぞるなどの工夫が必要になる。コピック(カラー編参照)でも滲まないのも特徴か。 ・ミリペン(コピックマルチライナー等) 主に枠線や吹き出しを描く時に使われるもので、サインペン状の先端をしている。製図用に様々な太さのものが売られている他、画材店に行けばセピア・ワイン・深緑などのカラーバリエーションも存在する。とりあえず好みで「太め」「細め」と感じた二本を買っておけば不便はしない。消しゴムをかけると薄くなってしまう。 ・School-G 万年筆状の先端をしたペンで、ミリペンと同じコーナーで売られていることが多い。つけペン(後述)ほどではないが抑揚のある線を引くことが出来る。筆箱に入れて持ち運べるためお手軽。 ・つけペン 名前の通り、「ペン軸」に「ペン先」をくっつけ、インク瓶に浸して使うペンのこと。 ペン軸は様々な種類が売られているので、持ちやすいものを大きい画材屋で探すもよし、とにかく安いもの・調達しやすいものを使うもよし。 ペン先とインクについては以下で記述するが、使い心地はメーカー等によって異なる。自分に合うものが見つかるまで買い漁っても良いし、他の人に試し描きさせてもらうのも手。 尚、使い終わった後は念入りに拭くか水洗いをするなどの手入れが必要。 ・Gペン プロも御用達、恐らく最もメジャーであろうペン先。筆圧次第で非常に強弱に富んだ線を引くことができる。ただし使い込むと先端が柔らかくなり、簡単に開いてしまう(線が太くなる)ため、細部を描き込む時はなるべく新しいペン先を使おう。 ・カブラペン Gペンよりもやや硬い、スプーン状の形状をしたペン先。線の表情という点ではGペンに劣るものの、逆に安定した線が引けるため、Gペンと使い分ける人も多い。 ・丸ペン Gペン・カブラペンとは異なるペン軸が必要。実物を見れば分かるが非常に細く、実際繊細な線を引くことが出来る。少女漫画家にはこれだけで原稿を描く人もいるらしい。 ・パイロット製図用インク さらさらした感触のつけペン用インク。乾くのが早い。水性なのでペン先に優しく、服や手に付いても比較的洗い流しやすい。ビンのサイズ・形状ともにつけペンとの相性良好。 ・開明墨汁 墨汁と聞いて意外に思われるかも知れないが、漫画を描く際に愛用者は多い。とろとろした感触で、描き心地は滑らか。乾きが遅い。 ・スクリーントーン 漫画に様々な効果を付与するアイテム。透明なシールフィルムにモノクロの印刷が施されている。アミ・線・グラデ・砂目・効果、その他様々なバリエーションがあるが、これは実際の売り場で見るのが手っ取り早いだろう。 「20%」などと書かれているのは黒の度合い(数字が大きいほど黒い)、「50L」などと書かれているのは点の細かさ(数字が大きいほど細かい)。印刷方法によっては薄いトーンが飛んだり、細かいトーンが潰れたりするので、事前に確認しよう。 メーカーごとの違いを挙げておくと、「IC」は高価だが粘着力や保存性に優れる。「デリーター」は値段が手頃で比較的入手しやすく、バリエーションも豊富。アニメイトや赤ブーブー社などのオリジナルトーンはとにかく安価。 ・トーンカッター(デザインナイフ) ペン状の細いカッター。ホームセンターや模型店などでも売られている。OLFAアートナイフは普通の文房具屋でも替え刃が置いてあったりするのでお奨め。 スクリーントーンを細かい部分まで切り分けることができる他、表面をこすって「削る」ことで多彩な表現が可能となる。 ・砂消しゴム スクリーントーンの表面を削り取ることで、柔らかいぼかしの表現が出来るようになる。当然のことながらトーンをしっかり圧着していないと悲惨なことになる。 ■目次へ■ |